小樽

備忘録

小樽市の立地適正化計画について ~進むコンパクトシティ構想~

立地適正化計画とは先日(2025/02/07)、小樽市の立地適正化計画策定委員会の最終会議が行われ、市長に計画書が手渡された。予定では2025年7月には計画が発効するはずである。立地適正化計画策定委員会の委員の一人としてこの計画に関わった身...
特集

松浦武四郎の探検と小樽訪問

探検家・松浦武四郎松浦武四郎は江戸時代後期の探検家である。武四郎は自分の足で北海道の隅々まで探検した。彼の使命は、それまで暗黒に包まれ、未知の島であった蝦夷地に光を当てることであった。地名を調べ、川筋の細かな支流まで尋ね、それを全て記録して...
地名の由来

十勝と勝納の由来を考える

カッチ地名勝納の再検討小樽港と勝納埠頭公園小樽の勝納の由来について以前記事にしたことがある。勝納は旧記では「カツナイ」ないし「カッチナイ」と見え、後者の方が古くから見られる。また「カチンナイ」の表記も伊能図などに見える。『伊能大図』に見える...
地名の由来

祝津・支笏・鹿部の由来 ~sik地名を考える~

sik地名水に満ちたsiksikシㇰ という単語がある。これは「水でいっぱいに満ちた」といった意味合いで、一般アイヌ語ではよく使われるが、地名の中で使われているのはあまり見たことがない。しかしよく知られた地名のいくつかにはこの sik が使...
特集

塩谷峠 ~7代の道路変遷~

塩谷峠塩谷峠:小樽と余市の中間あたりにある小峠塩谷峠しおやとうげ、といってもあまりこの名前で呼ばれることはないので馴染はないかもしれない。小樽市西部の塩谷しおやと桃内ももないの間にある海岸沿いの峠で、現在は塩谷トンネルが峠を貫いている。車で...
特集

寛保オタルナイ蜂起とアイヌの至宝 ~知られざる西蝦夷最後の戦い~

アイヌ蜂起の歴史アイヌの諸豪勇時代アイヌ史というとどんなイメージがあるだろうか。ひどく虐げられ、差別されてきた日々…。確かにそれも歴史の1ページではあるが、もちろん初めからそうだったわけではない。江戸時代中期以降、アイヌは和人の場所請負制度...
備忘録

小樽運河特集

昔の海岸線と色内大通今年で小樽運河100周年ということで、運河とそのまわりに関するネタを少しとりあげてみたい。運河の作り方は大きく2つに分けることができる。もともと陸地だったところを掘り進んで水路を作るケースと、そうでないケースがある。小樽...
備忘録

#備忘録02 小樽稲荷・桜の赤ハゲ・星野の廃寺・三社神社の剣

小樽稲荷のはじまり励ましの坂手宮公園の脇にある「励ましの坂」は斜度22%というかなりの傾斜を持っている。地獄坂で斜度10%なので、いかに急かがわかる。昔は高島に行くときにこの坂を励ましながら上ったので、いつしか励ましの坂と呼ばれるようになっ...
データベース

小樽中心部の山の名前

勝納川周辺の山山の名前というのは誰がつけたのだろう。目立たず、名も無い無名峰のように思えても、実は名前がついていたりする。南小樽駅のそばを勝納川が流れており、小樽中心部で最大の川となっている。この勝納川の周辺の山で地理院地図に名前が載ってい...
アイヌ語地名

平磯岬(クマジシリバ)~トンネルの歴史と銀鱗荘~

平磯トンネル平磯トンネル札幌方面から小樽に向かうとき、二つのトンネルを通過する。ひとつが「張碓トンネル」で、もう一つが「平磯トンネル」。国道・高速道路・鉄道いずれにもトンネルがあり、この平磯岬がかつて「小樽区」と「朝里村」の境界ともなってい...