zenibako_trek

特集

星野丸山 ~消えた小樽最東端の低山~

消えた山 「星野丸山」と聞いても、あまりピンとくる人は多くないかもしれない。少なくとも数年前までは誰も知らない山だった。登山家どころか地元の人ですら聞いたことがない。それもそのはず、山が消えてしまったのだ。決して比喩表現ではなく、物理的に消...
備忘録

余市町歌越と神姿岩

余市にかつて「歌越うたこし」と呼ばれた村があった。既に地図からは消えてしまい、検索しても遠別町歌越のほうしか出てこず、あまり情報はない。先日このあたりを歩いてみたので、少し調べてみることにした。 奇岩の宝庫・余市古平海岸 余市の海とシリパ ...
地名の由来

厩町の由来 ~アシリパのコタン~

手宮の厩 小樽市にある「厩うまや」という地名を聞いたことがあるだろうか。既に住所からは町名が消えてしまい、今は「手宮三丁目」となっている。かつては高島郡大字厩、のちの厩町であった。釣りが好きなら「厩町岸壁」と聞くとピンと来るかもしれない。毎...
備忘録

勝納川の雨乞の滝と、幻の滝

勝納川の見どころといえばなんといっても最上流部にある「穴滝」である。奥沢水源地の浄水場のところから林道を遡ること4km、巨大な洞窟の中にその滝はある。その様相はまさに秘境といって相応しいもので、夏は涼しげに水を落とし、冬は見事な氷瀑を見せる...
地名の由来

勝納の由来~カツナイ地名考~

小樽五大難解地名 小樽の町名になっているような代表的なアイヌ語地名は、たいていどれも何らかの議論があって、意味をこれだと断定できるものが少ない。その中でも特に難解とされているのが、蘭島らんしま・勝納かつない・朝里あさり・有幌ありほろ・於古発...
備忘録

朝里川温泉の発祥年代と文治沢温泉ついて(備忘録)

小樽の奥座敷といえば朝里川温泉だが、一般には昭和29(1954)年に開湯したと言われる。これはいわゆる戦後にあたり、こうしてみると温泉街としては比較的歴史が浅いほうだと言えるかもしれない。 だが「小樽・朝里のまちづくりの会」発行の『小樽・朝...
特集

小樽のチャシコツ9選~アイヌの砦~

チャシコツとは? アイヌとチャシコツ アイヌというのは実に不思議な民で、文字を持たないだけでなく、遺跡の類もほとんど残していない。北海道にも遺跡が多数存在するが、ストーンサークルや壁画(古代文字)、土偶といった印象的な遺跡はいずれも彼らより...
地名の由来

蘭島の地名の由来

蘭島とは 海水浴場発祥の地・蘭島 「蘭島(らんしま)」は小樽の一番西にある町である。 かつては「忍路郡蘭島村」というひとつの村を成していた。余市との境界に位置し、その境目にはフゴッペ岬という海に突き出た陸がある。忍路半島とフゴッペ岬に囲まれ...
ギャラリー

蘭島の地名と風景

蘭島は海水浴場だけではない 蘭島といえば何を思い浮かべるだろう。まず蘭島駅のある所。そしてやはり海水浴場。国道沿いにはセブンイレブンがあるので、余市方面に向かうときは寄ることなどもあるだろう。しかし夏に海水浴をするのでもない限りは、そのまま...
データベース

小樽の町名の由来

小樽市に現在ある56の町名の由来について調べてみた。アイヌ語地名解については独自の解釈も加えつつ考察している。 旧忍路郡塩谷村 蘭島(らんしま) 蘭島の由来はアイヌ語で〈ラオシマナイra'osma-nay「澄んでいる川」〉。ラオシマとは樺太...
特集

東西蝦夷山川地理取調図の間違いリスト

幕末の蝦夷地を6度にわたって探検し、現地のアイヌから地名を聞き取り、『西蝦夷日誌』をはじめとした数々の紀行文を書き、『東西蝦夷山川地理取調図』を完成させた松浦武四郎。北海道の歴史研究において、彼の残した功績の大きさは、改めて論じるのも憚られ...
地名の由来

小樽の地名の由来 ― 本当にオタオルナイだったか

歴史の残る小樽の町 小樽は運河と港の街である。 小樽は札幌の隣にあり、明治から戦前にかけて商港として発展してきた。今はすっかり観光地となり、流通の港としての役割は石狩湾新港と新千歳空港に取って代わられてしまったが、昔ながらの石造り倉庫の街並...
地名の由来

星野・ほしみ・星置の地名の由来

星野とほしみ 「星野ほしの」とは、小樽市の一番東にある住宅街で、札幌市との境界に位置している。「銭函」と「星置」の間にある集落である。 小樽と札幌の境の町・星野町 銭函と星置の間にあるのは「ほしみ」では? 多くの人はこう感じるかもしれない。...
地名の由来

銭函の地名の由来

面白地名・ゼニバコ 旅行などに行ったときに「ゼニバコから来ました。」と言うと、結構な確率で面白がられる。それが文字通り「銭の箱」であると言うと、さらに食いついてくる。すかさず「どういう由来があるんですか?」と。ゼニバコは会話の取っ掛かりにで...
データベース

小樽のアイヌ語地名解

蘭島 フゴッペ 和名:畚部ふごっぺ 位置:余市町栄町/畚部川/畚部岬 意味:【私案】hunki-o-petフンコペッ「砂丘の川」/【定説】hum-koi-peフㇺコイペ「浪音高き処」 メモ:余市・小樽境。昔は川が境だったりフゴッペ洞窟の裏の...