北海道の179市町村の地名の由来

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市町村の由来を再検討

北海道の市町村の由来は様々な説があるが、一つ一つについて改めて再検討し、まとめてみることにした。簡単なコメントをつけているが、もう少しだけ詳しい検証はこちらの記事で。

定説を再検討した記事

石狩振興局

市町村アイヌ語意味由来
札幌さっぽろsap-orサッポロ山崎の所藻岩山の麓。豊平川の旧名でもある
江別えべつipe-ot-iイベチ鮭の多い所千歳川は鮭が多く遡上することから
千歳ちとせ鶴は千年鶴が多いことから。旧名はシコツ
恵庭えにわen-iwaエニワ尖った岩山頭が突き出た恵庭岳から
石狩いしかりi-sikariイシカリ川が回る石狩川が蛇行していることから
北広島きたひろしま北の広島広島県出身者が開墾したから
当別とうべつto-o-petトオベツ沼のある川昔、当別には沼がいくつかあった
新篠津しんしのつsi-nutシノツ瀞(川の深瀬)川の流れがゆるやかな所

空知総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
岩見沢いわみざわkut-o-san-nayクトサンナイ岩が見える沢もとは美流渡の地名か
夕張ゆうばりyu-paroユーパロ温泉の口旧夕張川の川名。由仁に温泉あり
美唄びばいpipa-o-iビバイ沼貝のいる所旧名は沼貝村
芦別あしべつas-petアシベツ切り立つ川芦別川は滝や切り立つ地形が多い
赤平あかびらaka-piraアカビラ山嶺の崖滝川公園か、鮫淵トンネルの崖
三笠みかさ三笠山奈良の三笠山に似ているから
滝川たきかわso-rapte-iソラプチ滝が落ちる川空知川の空知大滝から
深川ふかがわo-oho-ut-nayオオホウツナイ深い枝川大鳳川を和訳したもの
砂川すながわota-us-nayオタシナイ砂のある川2つのウタシナイの川口
歌志内うたしないota-us-nayオタシナイ砂のある川ペンケウタシナイ川
上砂川かみすながわota-us-nayオタシナイ砂のある川パンケウタシナイ川
南幌なんぽろporo-moyポロモイ大きな淵幌向川の南側に位置するため
奈井江ないえnayeナイェその川奈井江川のこと
由仁ゆにyu-un-iユニ温泉ある所ユンニの湯がある
長沼ながぬまtanne-toタンネトー長い沼昔タンネトー沼があった
栗山くりやまyam-ni-us-iヤムニウシ栗の木ある所栗丘・栗沢・栗山
月形つきがた月形さん樺戸集治監初代典獄・月形潔
浦臼うらうすuray-us-nayウラユシナイやなのある川梁とは魚採りの仕掛けのこと
新十津川しんとつかわtu-tukトツク突き出た峰十津川移民から
妹背牛もせうしmose-us-iモセウシ萱刈をする所萱を刈って通りやすくした
秩父別ちっぷべつcip-kus-petチプクシベツ舟の通る川旧名は筑紫村
雨竜うりゅうuri-un-nayウリウナイ丘にある川面白内の丘のことか
北竜ほくりゅうuri-un-nayウリウナイ丘にある川雨竜の北側
沼田ぬまたnitat-petニタツベツ湿地の川開墾した沼田喜三郎から

後志総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
小樽おたるota-or-un-nayオタルナイ砂浜の川銭函海水浴場の奥の川から
余市よいちyu-ot-iユーチ温泉ある所余市川水源のキロロ温泉から
仁木にき仁木さん入植者の仁木竹吉から
赤井川あかいがわhure-petフレベツ赤い川火山性のカルデラ盆地にある
古平ふるびらhur-o-piraフロビラ坂道のつく丘古平トンネルの上の坂道
積丹しゃこたんsak-kotanシャコタン夏の村夏は海沿いの小屋に住んだ
神恵内かもえないkamuy-nayカムイナイ神の沢神恵内橋の突き当り裏手の沢
とまりmoyre-tomariモイレトマリ静かな泊泊漁港のある所
共和きょうわ共に和する旧名は尻深、のちに堀株
岩内いわないiwaw-nayイワウナイ硫黄沢イワオヌプリで硫黄が採れた
蘭越らんこしranko-us-iランコシ桂のある所桂の木は丸太船の材料だった
ニセコ町nisey-ko-an-petニセコアンベツ渓谷にある川ニセコアンヌプリから
倶知安くっちゃんkut-sanクッチャン岩が現れる所倶登山川の琴平にある岩盤
京極きょうごく京極さん丸亀藩主・京極高徳子爵
真狩まっかりmak-kari-petマッカリベツ後ろを回る川羊蹄山の後ろを回る
喜茂別きもべつkim-o-petキモベツ山奥の川尻別川の最上流近く
留寿都るすつru-sutルスツ山道の麓喜茂別に越える山道の入口
寿都すっつsutuスツその端寿都湾の砂浜の端
黒松内くろまつないkurmat-un-nayクルマツナイ和人女性の沢ここまで来ていたのだろうか
島牧しままきsuma-ko-mak-iシュマコマキ岩が開く所火焔岩とチャランケチャシ

胆振総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
室蘭むろらんmo-ru-ranモルラン小さな道が下る崎守町仙海寺前の坂に由来
苫小牧とまこまいtu-mak-oma-iトマコマイ奥の川の古川マコマイ川の古い河口
登別のぼりべつnupur-petヌプルベツ霊力ある川登別温泉と地獄谷を抱える川
伊達だて伊達さん伊達邦成が移住
豊浦とようら豊かな内浦湾旧名は弁辺べんべ
壮瞥そうべつso-petソーベツ滝川洞爺湖口の壮瞥滝に由来
白老しらおいsir-aw-o-iシラヲイ峰股の所萩野の峰をシレトコといった
厚真あつまat-oma-iアトマイ楡のある所楡皮は樹皮衣・厚司の材料
安平あびらar-piraアラピラ向こうの崖安平駐屯地のある崖か
洞爺湖とうやこto-yaトーヤ湖の岸もとは洞爺湖北岸の名前
鵡川むかわmukka-pムカプ塞がる所鵡川河口が砂で塞がるから

日高振興局

市町村アイヌ語意味由来
日高ひだか日高見国門別町と日高町(右左府村)が合併
新ひだか町日高見国静内町と三石町が合併
平取びらとりpira-uturビラトル崖の間平取橋の両崖が迫っている所
新冠にいかっぷni-kapニーカップ木の皮松前藩がピポクから改名させた
浦河うらかわur-rap-kaウラカ丘の下る上萩伏の丘か
様似さまにsama-an-iサマニ横たわるものエンルム岬のこと
襟裳えりもenrumエンルム襟裳岬のこと

渡島総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
函館はこだて箱型の館津軽の河野政通が建てた館
北斗ほくと北斗星上磯町と大野町の合併
松前まつまえmat-oma-iマトマイ女性のいる所和人女性もいたことから
福島ふくしま福の島月崎神社の御神託で改名
知内しりうちcir-ot-iチリオチ鳥のいる所鷹狩をよくした所
木古内きこないkik-o-nayキコナイ守りがある沢防衛線があったか
七飯ななえnam-nayナムナイ冷たい沢函館の七重も同じ由来
鹿部しかべsik-peシクベ水で満ちた所大沼のある宿野辺川
もりo-ni-us-iオニウシ木のある所オニウシを和訳した
八雲やくも八雲立つ須佐之男命の詠んだ歌
長万部おしゃまんべo-sama-an-peオシャマンベ傍に横たわるもの陣屋跡裏手の丘か

檜山振興局

市町村アイヌ語意味由来
江差えさしe-sa-us-iエサシ浜の頭につくもの鴎島のこと
上ノ国かみのくに上ノ国・下ノ国上ノ国は西蝦夷地、下ノ国は東蝦夷地
厚沢部あっさぶatusa-pアツサブ禿げた所砂丘荒廃地による飛砂害があった
乙部おとべo-to-ot-peオトッベ河口に沼がある所昔は八幡神社まで川が蛇行していた
今金いまかね今村・金森さん今村藤次郎と金森石郎の頭文字
瀬棚せたなseta-nayセタナイ犬川港の南にあるセタエワキ岩から
奥尻おくしりok-us-sirオクシリ丘のある島恩顧歌あたりの丘を見て

上川総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
旭川あさひかわcup-petチュベツ太陽の川太陽から旭という字をあてた
名寄なよろnay-orナヨロ沢の所名寄盆地は天塩川のなかでも広大
士別しべつsi-petしべつ本川塩狩峠へ行かない天塩川本流の方
富良野ふらのhura-nu-iフラヌイ匂いのする所富良野川の河口がある
上富良野かみふらのhura-nu-iフラヌイ匂いのする所十勝岳温泉やフラヌイ温泉がある
中富良野なかふらのhura-nu-iフラヌイ匂いのする所ラベンダー畑がある(由来ではない)
南富良野みなみふらのhura-nu-iフラヌイ匂いのする所富良野の南側
美瑛びえいpiye-iビエイ脂ぎった所白金温泉の白ひげの滝や青い池
占冠しむかっぷsi-mukka-pシムカップ本流の鵡川鵡川の最上流部に位置する
鷹栖たかすcikap-un-iチカプニ鳥のいる所旧名は近文。近文山の麓の大岩の名
東神楽ひがしかぐらhetce-us-iヘッチェウシ舞い囃す所旭川駅でいつも歌舞したらしい
比布ぴっぷpi-o-pピップ石のある所男山自然公園のあたりか
当麻とうまto-oma-nayトオマナイ沼のある沢昔は沼があったのだろうか
愛別あいべつai-petアイベツ北の川北風をアイの風といった
東川ひがしかわcup-petチュベツ東の川同・旭川。なおcuk(秋)説もある
上川かみかわpeni-un-kurペニウンクル上流の人神居古潭より上流を上川と呼んだ
中川なかがわ中流天塩川の中流部に位置する
下川しもかわpanke-nayパンケナイ下流の川下川パンケ川に由来
和寒わっさむatusa-pアツサプ禿げた所諸説あり
剣淵けんぶちkene-putuケネプツ榛の木の河口ハンノキが群生していたか
美深びふかpiwkaピウカ小石原小石の河原
音威子府おといねっぷo-toy-ne-pオトイネップ河口が土の所音威子府川が泥でぬかるんだか
幌加内ほろかないhorka-nayホロカナイ逆さ川雨竜川と逆向きに流れるから

留萌振興局

市町村アイヌ語意味由来
留萌るもいrur-rum-ot-peルルモッペ海岬につくもの黄金岬にそって流れ落ちた留萌川から
増毛ましけma-uskeマシケ泳ぐ所浜益からの移転地名。
小平おびらo-pira-us-peオビラシベ河口に崖ある所小平蘂川河口北岸の丘のこと
苫前とままいtoma-oma-iトママイ苫屋のある所古丹別からの移動地名
羽幌はぼろapu-orアポロ流氷の所近年も天売島沖まで流氷が来たらしい
初山別しょさんべつso-o-san-petショサンベツ滝が下る川滝らしきものは見えないが…
遠別えんべつwen-petウェンベツ悪い川wenには様々な意味が込められる
天塩てしおtes-o-petテシオベツ梁のある川美深町のあたりに梁の岩があった

宗谷総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
稚内わっかないyam-wakka-nayヤムワッカナイ冷水の沢稚内港あたりに飲水があった
猿払さるふつsar-putuサラプツ草原の河口ポロ湖周辺にひろがる湿地帯から
浜頓別はまとんべつto-un-petトンベツ沼のある川クッチャロ湖がある
中頓別なかとんべつto-un-petトンベツ沼のある川頓別の内陸の方
枝幸えさしe-sa-us-iエサシ浜の頭につくものウスタイベ岬のこと
豊富とよとみipe-kor-petイペコロベツ食料の豊富な川エベコロベツ川の和訳で豊富
幌延ほろのべporo-nupポロノブ大きな野原サロベツ原野から
礼文れぶんrep-un-sirレブンシリ沖の島利尻よりも沖側にあるから
利尻りしりri-sirリシリ高い島利尻は遠くからも高く見える
利尻富士りしりふじri-sirリシリ高い島シンボルの利尻富士から

オホーツク総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
網走あばしりapa-sirアバシリ浮標の島網走漁港沖にある帽子岩から
北見きたみ北の見える国北見国は宗谷地方も含む。旧野付牛
紋別もんべつmo-petモベツ静かな川藻鼈もべつ川から
斜里しゃりsariシャリ草原広大な草原がある
清里きよさと清らかな里小清水と斜里から分村したことから
小清水こしみずpon-yam-petポンヤンベツ小さな冷たい川ポンヤンベツ川の和訳から
大空おおぞら空の玄関口女満別空港があることから
美幌びほろpip-orピポロ沼地の所古図には沼があったように見える
津別つべつtu-petツベツ古川ツベツウンチャシという砦があった
訓子府くんねっぷkunne-pクンネップ黒い所湿地が多く黒く見えるから
置戸おけとo-ket-us-iオケトシ皮張棒ある所今は緑川とよばれている川から
佐呂間さろまsar-oma-petサロマベツ草原にある川サロマ湖の湿地帯をかかえる
湧別ゆうべつyu-o-petユーベツ温泉川丸瀬布温泉や瀬戸瀬温泉など
遠軽えんがるinkar-us-peインカルシベ見張りをする所遠軽公園の瞰望岩のこと
滝上たきのうえ滝の上滝上渓谷には多くの滝がある
興部おこっぺo-ukot-peオコッペ河口が交わる所興部川河口で2つの川が交わる
西興部にしおこっぺo-ukot-peオコッペ河口が交わる所興部川の西側
雄武おうむo-mu-iオムイ河口が塞がる所砂でしばしば河口が塞がるため

十勝総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
帯広おびひろo-per-pere-pオベレベレプ河口が裂けた所河口に多くの州があったか
音更おとふけo-to-putkeオトプッケ河口で沼が膨れる十勝大橋付近に多くの沼があった
幕別まくべつmak-un-petマクンベツ奥にある川本流を一旦離れる流れのこと
芽室めむろmem-orメモロ泉の所泉があったのだろう
清水しみずpirka-petピリカベツ美しい川ピリカベツの和訳から
新得しんとくsir-tukシントク山が突き出る突き出た新得山のこと
鹿追しかおいkutek-us-iクテクウシ弓を仕掛ける所クテクウシ川の意訳から
士幌しほろsup-orシュポロ激湍の所旭橋のあたりに激湍があった
上士幌かみしほろsup-orシュポロ激湍の所士幌の上に位置する
中札内なかさつないsat-nayサツナイ乾く川札内川の中流部
更別さらべつsar-o-petサロベツ草原の川猿別川ともいう
大樹たいきtay-ikirタイキリ林並木神居大橋あたりの地名
広尾ひろおpir-orピロロ渦の所会所前の入江のこと
豊頃とよころtu-piwka-orトピウコロ古川の小石原十勝川が昔蛇行していた河原
浦幌うらほろur-rap-orウラポロ丘が下る所留真の南の円山のことか
池田いけだ池田さん鳥取藩主の池田侯爵が開墾
本別ほんべつpon-petポンベツ小川サマイクル伝説のある本別川
足寄あしょろaso-orアショロ火口の所上流に雌阿寒岳がある
陸別りくべつrik-un-petリクンベツ高い所にある川利別川の最上流部

釧路総合振興局

市町村アイヌ語意味由来
釧路くしろkusuriクスリ温泉屈斜路湖のコタン温泉からの移動地名
釧路くしろkusuriクスリ温泉釧路川東岸の街
白糠しらぬかsirar-kaシララカ岩の上石炭岬のこと
鶴居つるいcir-o-at-nayチロアツナイ鳥が集まる沢タンチョウが集まる。ツルワシナイ川
標茶しべちゃsi-pet-caシペッチャ本川の岸釧路川の岸に位置する
弟子屈てしかがteska-kaテシカカ梁岸の上川の中に梁のような岩盤があった
厚岸あっけしap-kesアッケシ鈎の末端鈎のような厚岸半島の先端部分
浜中はまなかota-noskeオタノシケ砂浜の中央霧多布の北の浜をオタノシケといった

根室振興局

市町村アイヌ語意味由来
根室ねむろmem-orメモロ泉の所昔はネモロといった。芽室と同じか
別海べっかいpet-kayベッカイ川が折れる川が細かく蛇行していることから
標津しべつsi-petシベツ本川村のある川のこと
中標津なかしべつsi-petシベツ本川標津の内陸の方
羅臼らうすra-us-iラウシ低い所知床峠を下った先の所

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