地名の由来 十勝と勝納の由来を考える カッチ地名 勝納の再検討 小樽港と勝納埠頭公園 小樽の勝納の由来について以前記事にしたことがある。 勝納は旧記では「カツナイ」ないし「カッチナイ」と見え、後者の方が古くから見られる。また「カチンナイ」の表記も伊能図などに見える。 『伊能大図... 地名の由来
地名の由来 下ヨイチ場所とヌッチ・梅川の由来 二つのヨイチ 二つの余市を繋げる大川橋 大川橋とモイレ山 北海道歴検図 後志州(下之下) / 目賀田帯刀 余市のシンボルのひとつに大川橋がある。余市川の河口にある白い橋で、かつて余市の渡船場があったところにかかっている。 新市街と旧市街 ... 地名の由来
地名の由来 祝津・支笏・鹿部の由来 ~sik地名を考える~ sik地名 水に満ちたsik sikシㇰ という単語がある。これは「水でいっぱいに満ちた」といった意味合いで、一般アイヌ語ではよく使われるが、地名の中で使われているのはあまり見たことがない。しかしよく知られた地名のいくつかにはこの sik ... 地名の由来
地名の由来 留萌(ルルモッペ)の由来 ~海岬の川~ 留萌の概要 留萌の位置と交通 留萌の位置 留萌るもいは北海道北部の西海岸・通称「オロロンライン」の中ほどに位置しており、石狩と稚内の間にある街のなかでは最大の街となっている。 留萌の町並/千望台より JR留萌本線が2023年に廃止されたばか... 地名の由来
地名の由来 ヤリキレナイ川の由来 ~川にヤツラがやって来る~ やりきれない川 ヤリキレナイ川 北海道には様々な面白地名・謎地名があるが、最近では「ヤリキレナイ川」が有名である。そのなんとも言えない、哀愁漂う感じが現代人の心に響くのだろう。 雨が降るたびに川が何度も氾濫するから、住民はもうヤリキレナイ…... 地名の由来
地名の由来 積丹町美国海岸の地名と景勝 積丹町美国 美国の思い出 積丹の 美国びくにはその名を冠す通り、とても美しい所である。 積丹の神威岬に初めて車で向かっている途中、ふと地図を見ると「宝島」「黄金岬」「美国」という面白い地名が目に入った。 名前だけでもなんともゴージャスなとこ... 地名の由来
地名の由来 濃昼(ゴキビル)の由来 ~ポキンピリは誤字か~ 濃昼雑感 難読地名 濃昼 濃昼は北海道の難読地名としてよく取り上げられる常連で、その頻度はベスト10にも入るのではないだろうか。しかも他とは違い、単に読めないだけでなく音が面白いというのがその理由である。 濃昼はノウビルではなくゴキビルと読... 地名の由来
地名の由来 倶知安・ニセコ・岩見沢の由来 ~大地に刻まれた地形~ ニセコ ニセコ町と倶知安町ニセコ ニセコ駅 ニセコの人気が止まらない。ニセコの中心である”ひらふ坂”における地価は、10年間に14倍も跳ね上がったそうで、地価上昇率日本一であったようだ。 ひらふ坂/倶知安町ニセコひらふ 少し紛らわしいところ... 地名の由来
地名の由来 雄冬岬 ~その位置と由来~ 増毛の雄冬岬 小樽に伝わる増毛の伝承 古くからの小樽人が語る民間伝承に「増毛ましけが霞むなら明日は晴れ、増毛がはっきり見えるなら明日は雨」というものがある。 小樽天狗山からみた増毛連山/写真提供・茅原みのる様 天気予報としての精度はそこまで... 地名の由来
地名の由来 岩内の由来と歴史 ~硫黄の川はどこにあるのか~ 後志の港町・岩内 岩内いわないは北海道後志のほぼ中心部に位置する街である。 道の駅いわない 後志管内では小樽・余市・倶知安に続き第四の都市となっている。小樽に次ぐ大きな港を持っており、かつてはフェリーが就航していたこともあった。今も港町のイ... 地名の由来
地名の由来 雷電海岸の地名と由来 ~ライデン地名考~ 岩内町雷電 雷電の栄枯盛衰 雷電温泉郷 「雷電」とは北海道岩内町にある地名である。 正式な住所の地名としては既に使われなくなっており、「岩内町敷島内」に含まれる。敷島内の西側、概ね敷島内漁港や鳴神トンネルの西側地区が「雷電」と呼ばれる。 海... 地名の由来
地名の由来 寿都の由来 ~スッツ地名考~ 寿都町 ことぶきのみやこ 後志に寿都という街がある。「ことぶきのみやこ」とは雅な漢字を当てたものだ。読みは「すっつ」。初見では絶対に読めないし、一度聞いたくらいではなかなか覚えられない、いわゆる難読地名のひとつとなっている。 しかし同じ後志... 地名の由来
地名の由来 月寒の由来 ~ツキサップ地名考~ 月寒 月寒つきさむは札幌東南部の豊平区にある地名である。 月寒地区とその周辺 月寒川と望月寒川という2つの川が流れており、その間に位置するのが月寒地区である。国道36号線(室蘭街道)沿いに栄えている街であり、札幌市に編入される以前は「月寒村... 地名の由来
地名の由来 室蘭の由来 ~モロラン?モルエラニ?~ 室蘭 美しい室蘭の自然 室蘭に初めて訪れたのは去年の夏のことである。 蓬莱門/ムカリショ 「蓬莱門」というのが一度見てみたくて、干潮に間に合うように朝4時に小樽を出発して、登別でひと風呂浴びた後に、朝8時半に蓬莱門のある浜についた。それは言... 地名の由来
地名の由来 神恵内村の地名~祈石・竜神岬・トラセ・ラムネ泊~ 美しき神恵内の地形 絶景の宝庫・神恵内 神恵内村のイメージと言えば、小さい頃にキャンプをした「青少年旅行村」と、「オスコイ!かもえない」がある所くらいなもので、あとは何もない印象があった。 だが蓋を開いてみると溢れるほどの魅力に満ちている素... 地名の由来
地名の由来 余市の由来 ~本当にイヨチコタン(蛇の村)だったか~ 歴史の街・余市 旧下ヨイチ運上家 余市の歴史は古い。”ヨイチ” の地名はヲタルナイよりもずっと前の時代から見える。 小樽も歴史の街と言われるが、主に明治から戦前にかけての歴史を重視しているのに対し、余市は先史時代から江戸時代にかけての歴史を... 地名の由来
地名の由来 東小樽の熊碓と謎のクマウシ村 ~クマウシ地名考~ 全道各地にある熊牛村 魚干棚が多い処 道内には熊牛くまうしと呼ばれる地名があちこちにある。ブルとベアといえば投資界隈で使われる用語だが、もちろんそれは関係なくて、熊や牛を飼っていたというわけでもない。kuma-us-iクマウシ「魚干棚が多い... 地名の由来
地名の由来 桃内の由来 ~モモナイ地名考~ 桃内の紹介 桃内村 桃内 桃内は小樽の塩谷と忍路の間にある小さな集落である。かつては忍路郡桃内村という1つの村を成していて、現在もほぼそのままの区画で住所に残されている。 桃内の位置 桃内の集落と桃岩岬 国道五号で通過すると長い塩谷トンネル... 地名の由来
地名の由来 赤岩海岸の地名 ~ワタリシ地名考~ 小樽の赤岩山 小樽運河から北の方に目を向けると、赤岩山 が見える。いくつかの鉄塔が立つ小高い山で、小樽市民にとっては馴染みがある山だ。 赤岩山/小樽運河より 赤岩山と隣の下赤岩山には遊歩道、小樽海岸自然探勝路が整備されているので、片道30分... 地名の由来
地名の由来 軽川の由来 ~手稲の旧名~ トシリパオマナイ地名考 手稲の旧名・軽川 手稲駅南口 札幌市手稲区に「手稲駅」があるが、この駅はかつて「軽川駅」と呼ばれていた。明治13年に開駅して以来、手稲地区の中心的な位置づけとなり地域の発展を促してきた。同様に手稲駅周辺の手稲本町と前田地区は、昭和26年に手... 地名の由来
地名の由来 朝里の地名の由来 ~アサリ地名解~ 難解なる朝里の地名解 朝里あさりは小樽市東部の最大の町で、国道沿いにはショッピングモールが立ち並び、山の奥には朝里川温泉やスキー場・ゴルフ場などのリゾート施設がある、賑やかなところである。かつては小樽郡朝里村という独立した村であった。また朝... 地名の由来
地名の由来 手稲富丘・三樽別川の由来~サンタルベツ地名考~ 手稲富丘と三樽別 札幌の手稲富丘には、遠くからでも目立つKDDIの白い大鉄塔があるが、その近くで三樽別さんたるべつ川という川を渡る。あまり大きな川ではないが、国道沿いに河川標識があるので、なんとなく目にしたことがあるという人も多いだろう。 ... 地名の由来
地名の由来 厩町の由来 ~アシリパのコタン~ 手宮の厩 小樽市にある「厩うまや」という地名を聞いたことがあるだろうか。既に住所からは町名が消えてしまい、今は「手宮三丁目」となっている。かつては高島郡大字厩、のちの厩町であった。釣りが好きなら「厩町岸壁」と聞くとピンと来るかもしれない。毎... 地名の由来
地名の由来 勝納の由来~カツナイ地名考~ 小樽五大難解地名 小樽の町名になっているような代表的なアイヌ語地名は、たいていどれも何らかの議論があって、意味をこれだと断定できるものが少ない。その中でも特に難解とされているのが、蘭島らんしま・勝納かつない・朝里あさり・有幌ありほろ・於古発... 地名の由来
地名の由来 蘭島の地名の由来 蘭島とは 海水浴場発祥の地・蘭島 「蘭島(らんしま)」は小樽の一番西にある町である。 かつては「忍路郡蘭島村」というひとつの村を成していた。余市との境界に位置し、その境目にはフゴッペ岬という海に突き出た陸がある。忍路半島とフゴッペ岬に囲まれ... 地名の由来
地名の由来 小樽の地名の由来 ― 本当にオタオルナイだったか 歴史の残る小樽の町 小樽は運河と港の街である。 小樽は札幌の隣にあり、明治から戦前にかけて商港として発展してきた。今はすっかり観光地となり、流通の港としての役割は石狩湾新港と新千歳空港に取って代わられてしまったが、昔ながらの石造り倉庫の街並... 地名の由来
地名の由来 星野・ほしみ・星置の地名の由来 星野とほしみ 「星野ほしの」とは、小樽市の一番東にある住宅街で、札幌市との境界に位置している。「銭函」と「星置」の間にある集落である。 小樽と札幌の境の町・星野町 銭函と星置の間にあるのは「ほしみ」では? 多くの人はこう感じるかもしれない。... 地名の由来
地名の由来 銭函の地名の由来 面白地名・ゼニバコ 旅行などに行ったときに「ゼニバコから来ました。」と言うと、結構な確率で面白がられる。それが文字通り「銭の箱」であると言うと、さらに食いついてくる。すかさず「どういう由来があるんですか?」と。ゼニバコは会話の取っ掛かりにで... 地名の由来